読書の日記#81「アフリカの印象」という奇書を読み終える

今日は複数の本屋に行って本を大量に購入してきたので気分が最高にいい私です。明日は引きこもって読書三昧します。

今日はレーモン・ルーセル「アフリカの印象」を読み終えました。正直な感想を一言で言うと「わけわからん」です。なんだこの本は……

そもそも本のあらすじからして意味が不明なんですよね。
>仮想のアフリカを舞台に繰り広げられる奇妙な祝祭の中、あなたはきっと熱に浮かされて夢をみる。

一体どういうことだ。

レーモン・ルーセルは言葉遊びを駆使して小説を書く作家で、その言葉遊びが存分に出ているのがこの「アフリカの印象」のようです。著者はアフリカには一切行ったことがなく、想像で描いた架空のアフリカが舞台です。

本文の内容は抄訳だったからかぶつ切り感がすごく、祝祭の演目がポンポンと出たかと思えば終盤では登場人物たちが旅に出たりと本当に展開がよくわからなくて、これが「奇書」か……と思いました。

まぁこれは本作が抄訳であることと、レーモン・ルーセルの持ち味の言葉遊びを楽しむには原文を読む必要があるところから、面白さを享受しづらかったのかなと思いました。
せめて話の流れくらい把握したい(というよりも全文読んでもよくわからないのかどうか確かめたい)ので、アフリカの印象全訳版を近所の古本屋で買ってきました。読み比べてみたいと思います。