読書の日記#87「1R1分34秒」を読み終わる

仮面ライダー鎧武がそろそろ終わりに来そうです。あと3話で観終わるので明日には完走出来そうで寂しいです……!

今日は町屋良平「1R1分34秒」を読みました。この本は第160回芥川賞受賞作品です。
ボクサーとして太成出来ずに鬱屈とした主人公の物語です。文体は読みやすくボクシングの専門用語は使われてますが周りの文から動きがわかるので特に専門用語はわからなくても楽しく読めます。
この小説は動きの描写が上手く、脳内でシーンを再現させることが可能です。とにかく地の文が上手い。
そしてこの小説の主人公はボクサーですが、漫画にあるような天才ではなく地味な存在で、読者に近い存在です。取り立てて才能もなく実績もなく、将来を不安に思うようなところもあります。そのような普通の人が自分の在り方に悩む、普遍的な小説だと思いました。