読書の日記#108「小説禁止令に賛同する■■■■■■■■■■」を読み終わる■■■

そろそろ年末年始休暇が終わってしまうのでテンションが低め。今日は1日謎に眠かった……

今日はいとうせいこう「小説禁止令に賛同する■■■■■■」を読み終えた。
この小説はとにかく独特だった。2036年に日本が亜細亜連合に敗戦し、属国となっている世界で小説禁止令が発令されたというディストピア小説。この本は一人称小説で「私」は小説禁止令に賛同しており、小説がろくでもないものだと説明するために小説禁止令を賛同する論評を書いていて、その論評が本書というなかなか独特な小説でした。
読んでみないとどんな本か説明するのが難しい本書なんだけど、中に書かれている小説論は的確なもので小説への理解を深めてくれるものだし、実質的にこれは小説なので小説禁止令に賛同しているという体裁で、小説の無限の可能性を表現している良い小説だった。
とにかく読んでみてその奇妙で誠実な世界を覗いてほしい一冊。