読書の日記#123「学術書を読む」を読んで学術書を読むことを考える

今日は休日だったので本をずっと読んでたら、四冊も読み終わった……2月前半どうも調子が悪かったのが戻ってきたのかな?

今日は鈴木哲也「学術書を読む」を中心に今日読み終わった本の話をしていこうと思う。

まず「学術書を読む」だけれども、この本のコンセプト自体は共感できるし、丁寧に選び方を書いてくれてるんだけれども、ある程度大学とかで専門を身につけた人じゃないと実戦は厳しいんじゃないかと思った。
個人的に読書は快楽に過ぎないと思ってるから私が学術書と言われるものを読むのは単なる知的好奇心なんだけど、そこから一歩踏み込んで自分の血肉の教養にするための本だなぁと思った。個人的には本なんて何となくで選んでいいと思うんだけど、学術書がピンキリなのは事実なのでこの本を指針にして外れを引かないように気を付けるのは有益なのかなとも思った。序盤で転けると変な方向に転がっていっちゃうしね。

あとは、星新一「おのぞみの結末」を一気読みした。星新一は何読んでも面白いからすげぇなって思う。起承転結をあの短さでやりとげる文章力ほしすぎる。

そして、古谷嘉章「人類学的観察のすすめ」を読み終わった。人類学のことはさっぱりわからないけど、日常にある世界を別の切り口から見る本としておもしろく読んだ。
見方を変えて面白い脱線が出来るようになることが今年の私の目標なんだけど、この本を読むと面白い脱線をするには根底に確かな知性がないと難しいんだなと思った。なので読書を頑張らない程度に頑張りたい。

最後は吉澤康子+和爾桃子「夜ふけに読みたいイギリスの奇妙なおとぎ話」。これも面白かった。前作とは異なり今回はあまり日本で流通していない話がセレクトされてた。読んだ印象は前作と同様で、イギリスらしい皮肉と美徳を伝える為の道徳の両面を併せ持つ日本とは少しテイストの異なるおとぎ話で面白かった。心の優しいとされてる人がケチな魔女から金かっぱらうなんて日本じゃ民話にならなそう……w