読書の日記#66「野蛮な進化心理学」を読み終わり「missing 神隠しの物語」を読む

私が激推ししている柿内正午さんの「プルーストを読む生活」が新装版として発売されることになりました!!!!!
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今日はようやくダグラス・ケンリック「野蛮な進化心理学」を読み終わりました。第11・12章をまとめて読みましたが、これは結局は集団と進化心理学の話なのでまとめて読んで正解だったなと思いました。
全部読んでこの本は「野蛮な」進化心理学学術書だと思いました。確かに妥当なところもありますが、所々論拠が弱く主語が大きくないか?!と思うところがあり、大雑把な印象です。
この本では結局のところ、人間の行動は突き詰めると交配戦略に合理的なように出来ているってことを書いてるんですが、確かにそういう傾向はあるにしてもそれが全てではないという考えは最後まで変わりませんでした。
訳者後書きでもこの本をうのみにするのはどうなんだろうか?ということが書いてあるので、あくまでも一つの視点として捉えるのが適切な距離感だと思いました。

そして「missing 神隠しの物語」を読みました。この小説は「異界」がこちらの世界を侵食しており、そのツールは「怪談」であるという世界観を持っています。これはクトゥルフ神話的な世界観も入っているのかな?と思いました。伝承が鍵になっているので和製ホラーが好きな人にもおすすめですが、クトゥルフ神話が好きな人にも親和性が高い小説でもあると感じました。まぁ私クトゥルフ神話あんまり詳しくないのでアレなんですが……