ポケットモンスターアドバンスジェネレーション5話「ジグザグマと短パン小僧!ハルカ、初めてのバトル!」感想

1.初めに

 東京暑くないですか?????????一日自由に使えたら多分2か月でAG感想ブログおわると思いました。まぁ仕事があるんで無理ですけどね……。

 

2.スタッフ周り

脚本 藤田伸三

絵コンテ 新留俊哉氏

演出 鈴木敏明氏

作画監督 市村泉氏

 

3.感想

 開幕早々、サトシとモブトレーナーのバトルから始まります。ピカチュウVSスピアーで、勝負はピカチュウの勝ち。バトル終了後に二人は握手をし、互いのバトルへの例を言う。

 その様子を見てハルカもマサトも興味津々。しかし、マサトがサトシとバトルの突っ込んだ内容の話をし ている一方でハルカはバトルの内容よりも二人のやり取りに青春さを感じでそれを喜んでいます。この時点ではハルカはトレーナーとして互いに高めあう主体としてではなくそれを外野として見ているのです。このことはまだまだハルカが自分がポケモンと何かを一緒にやるという意識が極めて薄いことを暗くならずにさらっとですがしっかりと示していてとてもいい見せ方だと思いました。

 その後、マッスグマに擬態した謎の少年がポケモン達を捕まえようとします。ここでもハルカとマサトの天然ぶりがさく裂して可愛い!わざわざ近寄って「正真正銘人間でしょ?」と言うマサトと「胡散臭い顔しているけど確かに人間かも!」というくっそ失礼なことを言うハルカ(ハルカ失言カウント1)。

 マサトとハルカが近寄ったことで短パン小僧のジグザグマ捕獲は失敗してしまいます。しかし、ハルカとマサトが短パンを履いていたので気にしていない短パン小僧は性癖に正直すぎるぞ!それに対して「短パンじゃない!これはスパッツ!」とくってかかるハルカ。もうこのアニメ何なんだ……性癖は奥深い……

 変態短パン小僧がポケモンの着ぐるみを着ているのはポケモンを良く知り生態を把握し、捕まえやすくするためとのこと。サトシは「へぇ~」で流しているけど、ここ突っ込みポイントでは……?

 狂気の着ぐるみ小僧がジグザグマを捕まえたいのはトウカジムに挑戦するため。するとハルカとマサトがトウカジムの子であることを知り、ハルカとバトルすることになります。

 前回までを見ていればわかりますが、この時点でハルカは正式なバトルの経験はおろか、まともにアチャモに指示を出せたことがありません。ハルカが対戦の誘いに不安になるのも最もです。しかし、「びびってるのか?と煽られてしまい、イラっときたハルカは売り言葉に買い言葉でその挑戦をうけることにします。それに対して不安げなサトシと何事も経験と割と寛大なタケシ。ここでもタケシがチームの精神的に主柱にいることがわかります。

 バトル開始すると、短パン小僧はミズゴロウを出します。ハルカはアチャモしか持っていないので相性の悪いアチャモを出すしかありません。このときにハルカは内心「どうせなら初めてのバトルはかっこいい人が良かった!」とか思っている辺り、どこかバトルに身が入っていない様子。まぁコンテストの初バトルの相手はイケメンだよ……

 サトシは相性なんて何とかなる!と言いますが、初心者のハルカにはそのなんとかする術がありません。

 バトルを開始しても指示もたどたどしく状況を考えずに「ひのこ」「つつく」を指示してあっさりとハルカは負けてしまいます。旅をしている間に経験の多いサトシにアドバイスをもらうなど自分なりにバトルについて学ぶ機会があったにも関わらず、それを一切せずにいたことから、完全にハルカのバトルへの準備不足が招いた結果だと思います。

 勝利した短パン小僧は「これならトウカジムは楽勝だ!」と確信し、ジグザグマゲットに向かいます。このとき相手のトウカジムを下に見るような発言はハルカではなくマサトが怒っています。マサトはそれだけお父さんを尊敬しているのだと思います。まぁハルカがあんまり気にしてなくて「あんなやつ(あんなへんなやつ)に負けたなんて~」って愚痴ってる辺り、ハルカはトウカジムどうこうには興味がなく変な人に自分が負けたことが気に入らないという印象です。ここでも負けて悔しいという気持ちはあれどこの先コンテストで見せる負ける悔しさとは異なり、どこかどうでもよさそうなのはハルカはこの時点でもあまりバトルに興味が向かっていないからでしょう。

 ここでサトシとタケシは「ハルカがバトル経験を積んで強くなればいい」とアドバイスしてますが、ハルカは二人のアドバイスを聞いておらず「あんな変なのに負けたのがむかつく」「あんな奴パパに負ければいい」と愚痴を言います。ここからも本当にハルカの序盤の未熟さが如実に出ているかと思います。

 すると、ハルカはマサトがいないことに気が付きます。マサトは父親を馬鹿にされたことを根に持ち短パン小僧を追い回し、彼を出し抜こうとします。こいつストーカーかよ……w攻撃性がヤバイぞ!

 少しさがすとマサトは見つかりました。しかし、マサトの失敗でジグザグマを怒らせ手が付けれられない状況。そこを救ってくれたのは短パン小僧でした。ミズゴロウとの息の合った行動でジグザグマ達に餌を巻きます。

 彼は確かにトリッキーな見た目をしていますが、ポケモンのことを知ろうと努力しているとても良いトレーナーだと思います。マサトは彼に迷惑をかけたことを謝罪すると、彼も自分がマサトの父親への非礼を詫びます。

 そしてマサトは彼に「どうしてジグザグマの言葉がわかるの?」と聞きます。それに対して「言葉ではなく心が通じる」と返すのはすごくいいと思いました。この経験は今までテレビや本等の間接的な情報でポケモンに触れていたマサトには考えもしなかった発想だと思います。最終的に、ロケット団ミズゴロウが捕まってしまった時もそんな彼だからこそ、言葉が通じなくてもジグザグマは協力してくれたのだろうと思います。

 全体を通してみると、ハルカバトル回と銘打っておいて実質的にはマサト回だと感じました。まだハルカはポケモンへの認識が今一つ甘い印象ですね……。ハルカの本番はコンテストと出会ってからなので序盤は本当にお気楽な旅行気分の印象。

 次は6話「ロケット団!みだれひっかきでさようなら!」屈指のロケット団回ですね!楽しみです。