「破壊の繭 ディアンシー」感想

※プライベッターであげた感想をブログで 再投下してます。

 

おすすめされたポケットモンスターXY「破壊の繭とディアンシー」観ました。一言で言うと思ってたよりもずっっっっと面白かったです。

「破壊の繭ディアンシー」はディアンシーとカロス組の絆の映画。右も左もよくわかってない世間知らずのお姫様のディアンシーとカロス組が短い間だったけど友情を育んで友達になった(その結果があのメガストーン)映画で、四人それぞれちゃんと個性を生かして活躍したのが良かった。
XYメンバーはサトシとセレナとシトロンに同世代感あるところが良さだと思うんだけど、それが全面に出てて良かった。ディアンシーのために戦うサトシ、発明品でサトシをサポートするシトロン、サイホーンを乗りこなして先頭切って皆と逃げるセレナと三人が対等に見せ場あって良かった。

イベルタルが破壊ポジションだけどちゃんと作中で「自然の摂理」って説明してるのは本当に良かった。単なる悪役じゃないどころか必要な存在なんだよな。破壊→再生→破壊→再生…みたいな自然のサイクルの一要素なんだろうなぁ。

「破壊の繭ディアンシー」はディアンシーだけじゃなくて、イベルタルゼルネアスも登場させて活躍させないといけなかった上にサトシ一行も活躍させないといけなかったから大変だったろうなぁ感がある。イベゼル出てきた後半から駆け足だったのが…!90分でやってほしかったなぁ。
やっぱり、後半の尺不足のイベゼル関係の駆け足感が本当に惜しい…78分でディアンシーとイベゼル活躍させつつカロス組活躍させるのがそもそも無茶だったんだよなぁ…これ90分でやって後半もう少し説明や描写あれば…!ピカチュウが石になった!→ゼルネアスのおかげで治る!が即レス過ぎたのはちょっとどうかと思った。あれ入れなくても良かったのでは…感動推しのアニポケ映画の呪縛なのかなぁ…
この点については、前半減らせばって意見ありそうだけど、ディアンシーとカロス組の友情がメインだからカロス組との交流の前半減らすと味気なくなると思うのであそこは減らせないと思ってる。

個人的な良かった点としては、ディアンシーメインで女の子的な存在を違和感なくメインにおけたところ。
「破壊の繭ディアンシー」は女の子主人公体制なんだよな。アニポケはなんだかんだ男の子が多いからどうしても女の子主人公体制ってウケにくいし、実際ウケてなかった。結局それを解消するために女の子主人公・サトシ・ポケモンで展開することになるんだけど、そうすると必然的にスポットが女の子主人公とサトシに当たっちゃって、尺の限られてる映画だと人間描写増えてイマイチになってたんだよね。
その点ディアンシーポケモンの女の子だからその問題点を完全に解決してたのが本当に良かったし、私としては新しい発見だった。
ポケモンの女の子を主人公にすれば、そんな違和感無く見られるんだなって発見があったの、本当に良かった。ディアンシーポジションが人間だったら多分抵抗感持った層出たし、人間描写増えてイマイチ立ったと思う。ましてや78分しか尺無いわけだし。
ディアンシー観る前は、アニポケで女の子要素というか女の子目立たせる映画は上手く作れないって確信してたけど、ディアンシー観て考え変えた。ポケモンの女の子ならそんな違和感なく作れるんだな。

「破壊の繭ディアンシー」あとすごい良かったのはサトシ達が変にチートじゃないとこ。ディアンシー守るにしてもあくまでも10歳のトレーナー感を逸脱しなかったし(まぁなかなかアクロバティックなことはしてたけどw)、対イベルタルも結局イベルタルには及んでなかったのとか良かった。あくまでもサトシ達の魅力は身近な友達だと思ってるから、等身大の10歳感ある感じで一貫して展開されてて良かった。

「破壊の繭ディアンシー」は上手く作られた女の子メインのアニポケ映画という印象なので本当私の中では良かったし割と好感度上位のアニポケ映画になった。私のアニポケ映画好感度top5はミュウツーエンテイ、ルギア、ラティアスジラーチなんだけど、ディアンシージラーチ位には好き。