the tribe(ザ・トライブ)は聾学校版○○

 

 

「the tribe」(2015)

 

現在アップリンクで公開している「the tribe」を先日観てきた。

公式サイト→http://thetribe.jp

ネタバレなしの感想

この映画は、全部手話で会話しているので言葉での説明がない。だけど、どう話が展開してるのかは観ていればだいたいわかるようになってるし複雑な話ではないので、話がわからなくて????ってなることはあんまりないと思う。言葉での説明がなくても、話ってわかるんだなぁ…。あと、これ過激っていわれてるけど、そこまででもなかった印象。

個人的には面白かった…!ただ、合う合わないはあるとは思う。

余談ですが、この日アップリンクには「超コワすぎ」を観に行くために行ったので、実は当初はこの映画観るつもりはあんまりなかったんだけど、超コワすぎが20時の買いしかチケット取れなかったので、その間の時間を埋めるために観たという経緯が実はある。映画館で観られて良かったと思うから、映画の神様にマジで感謝…! 

 

※以下、ガッツリネタバレ。ネタバレしたくない人は回れ右

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ、聾学校リリィ・シュシュじゃね?

 

 

(まぁ、言葉っていう最も分かりやすい伝達手段を使わないで物語を展開していく必要があるので話はそんなに複雑ではなく、リリィ・シュシュほど人間関係複雑ではないので、リリィシュシュって例えが適切でない気もする。正しくないと思いつつも書いちゃったのは、単純に言ってみたかっただけなんじゃ!当たり前だけれども、リリィシュシュのパクリじゃーとか言う意図は全く無い。)

 

以上が端的な自分の感想。

この映画って、金と世間の秩序超えた支配構造と性欲も含めた恋愛感情が話の中心で、要は聾学校が舞台の黒い青春物語だよな。

黒い青春映画っていうと、リリィシュシュも含め、かなり使い古されたネタではあるんだけど、それを言葉を使わずに話を展開するのは新鮮で上手いなぁと思った。

しかも、この映画は手話をただ使っているだけではなくて、登場キャラが耳が聞こえないことを踏まえて、映画が作られているところが本当に良かった。

まず、ただ手話をしてるだけじゃなくて、手話や身振り手振りや声になってない息漏れ(?)とかもあったのが良かった。

あと、良かったのが音の使い方。映画観てた時に、暴力シーン(特に木工加工の教師を襲ったシーン)でやたらと登場人物が音を出してしまう行動を取っていたんだけど、これは登場人物のほとんどが耳が聞こえないから、他人にバレないように音を鳴ら差無いようにすることが出来ないからなのかと気づいた時に感動した。

 

振り返ってみると、丁寧な映画だったなぁと思う。難点は、登場人物が割と似ている上に声での識別が出来ないから、誰が誰か覚えるのが若干大変なところかな。

 

以上